広告
バナー広告スペース 728×50 — Google AdSense
面接対策 採用プロセス 大学職員の現実 2025年7月掲載 読了目安 約6分

面接官はあなたの何を見ているのか? ――模範解答よりも大切なこと、大学・学校法人の面接の本質

事務職員の採用プロセスの中で非常に重要な面接。面接慣れしていないととても緊張しますよね。緊張を解きほぐすためにも面接の準備は入念にしておきたいところですが、果たして面接官は面接中にあなたの何を見ているのでしょうか? 即戦力として期待される「マネジメント経験」や「専門性」をアピールするだけで十分なのでしょうか? 考察してみましょう。

模範解答は生成AIに任せよう

大学や学校法人の事務職員は安定性と収入の良さなどから人気の高い職種です。それゆえ倍率が高く、書類選考や面接で最後まで残り続ける必要があります。その時、「なぜあなたなのか」を明確に伝える必要があるわけですが、特に面接の場で自分に好印象を抱いていただくことが採用への必須事項になってきます。

実際、皆さんが気になるのは面接をどう乗り越えるのか、何を聞かれるのか、どう回答するのか、といったところでしょうか。既卒者なら「これまでの社会経験で得たことをどう学校に活かすのか」や、「前職での成果や苦労したこと、乗り越えたこと」などをエピソードを交えて面接官に伝えることになります。

何を聞かれてどう返すのか――面接を受ける人の永遠のテーマですが、今なら生成AIを使わない手はありません。面接で聞かれそうなことをピックアップしてもらうも良し、模範解答を作ってもらうも良し。生成AIに壁打ちして十分にシミュレーションを繰り返してはいかがでしょうか。音声で面接のやり取りを行うことも今なら当たり前のようにできます。恐ろしい時代ですね。

模範解答はいらない――面接官が本当に考えていること

これは私見ですが、面接官はあなたの過去の経歴や前職での成果にはそれほど興味を持っていないと思っています。それは応募書類の履歴書や職務経歴書を見れば分かることですから。また、採用プロセスの中に適性検査が含まれている場合、あなたが面接でうまく取り繕ったとしても、深層心理などは適性検査で暴かれると思った方がいいでしょう。

面接官は面接する前からあなたの情報をある程度認識しているわけですから、今さら志望動機がどうとか、過去の経歴を詳細に語られても、それだけで評価が大きく動くわけではありません。

では面接官は何を見ているのか。面接官も一人の人間です。人間は動物です。 動物は自分が安全かどうか、自分に危害が加えられないかどうかを見極めようとする生き物です。面接官はあなたの身振り手振り・話しぶりを見て、一緒に仕事をしたいと思えるか、部下として迎え入れたいと思えるか、この辺りを一番気にして面接に臨んでいるはずです。あなたのスペックがどうこうよりも、面接官が受ける印象やフィーリングがどうかが大事ということです。

あなたが職場の風紀や秩序を乱さないかを心配している

大学・学校という職場は閉鎖的な風土であることは否めません。閉鎖的な組織文化は以前から批判されてきており、昨今では多様な人材を取り込んで開放的で透明性の高い組織文化の醸成に力を入れる大学・学校も増えています。とはいえ、まだまだ変わっていない組織も数多くあります。それこそが大学・学校の独自性や自律性を維持するために必要な条件でもあるわけですが。

「そんな大学・学校を変えたい!」という熱い思いをもって面接に臨まれる方は多いと思います。が、その思いが強すぎると面接官からNGを出される可能性があることを知っておいた方がいいでしょう。良くも悪くも大学・学校で働く人々は安定性を非常に重んじます。仲たがいしてまで急進的に何かに取り組もうという人は非常に稀有な存在です。

現場からひとこと 大学・学校の古い体質を変えなければならないのは、これまでその中で働いてきた職員が一番理解しています。しかし、理解していることと実際に行動して結果を残せるかどうかは別物であり、決して中の人々がさぼっているわけではありません。改善したいという思いは良いことですが、それが前面に出すぎると組織の安定と秩序を乱す人物とネガティブに見られる恐れもあります。ほどほどのバランスが肝要です。

教員の「個業性」という特性を理解する

大学・学校という組織は教員が主たる構成員として成り立ちます。教員は自身の理念や見識に基づいて教育活動を展開するため、協働性よりも個業性が高い職種だと言われています。つまり教員とは、自分の信念に基づいて生きる人種であり、組織のルールや慣習では縛りにくい人々だとも言い換えられます。

よく「教員には常識がない」などといわれることがあり、事務職員はその対応に苦心する場面が多いですが、教員の個業性という職業上の特性を理解して、受け入れる気持ちで応対しないと大学・学校ではうまくやっていくことは難しいです。

そんな職場環境の中で、面接官はあなたが感情的にならずに上手に立ち回れるか、相手を尊重しつつも自分の意見を伝え、相互理解を得ながら物事を進めていけるか、そしてそれらを安定して継続できるか――といったことを注意深く観察しているといえます。

まとめ――一夜漬けでは難しい。日ごろから備えること

このように、知識や経験だけでは面接は乗り越えられないということが言えそうです。面接においては話のうまさがかなりのウェイトを占めそうですが、それだけで通過できるほど甘い世界でもありません。

常日頃から自分の言動を見つめ、常に自分を研ぎ澄まされた状態にしておくこと。これが面接を乗り越えるための「遠いが一番の近道」ではないでしょうか。急がば回れ、というやつですね。参考になれば幸いです。

📌 まとめ――面接官が本当に見ているポイント
  • 模範解答の準備は生成AIを活用してOK。ただしそれだけでは通過できない
  • 面接官は書類で分かる経歴よりも、「一緒に働けるか」のフィーリングを重視している
  • 「改革したい」という熱意は、強く出すぎると安定性を乱す人物と見なされるリスクがある
  • 教員の個業性を理解し、感情的にならず立ち回れるかどうかが評価の核心
  • 面接力は一夜漬けでは身につかない。日頃の言動・人との関わり方が土台になる